書評

できる!合気術 倉部誠

今回ご紹介するのは。
できる!合気術   倉部誠
もうすでに書名で合気ができると言っています。
これは期待大です。

このできるという根拠は、本書の初めに説明されているこちら。

著者がオランダにおいて合気道の演武で不思議な合気術を見る。
以来、独自で研究し誰に教わることもなくできるようになる
そして、自分の弟子に教えると弟子もすぐにできるようになった
つまり、誰に教えてもらうことなくできるようになり、それを弟子に教えると弟子もできるようになった。

だから、できる合気術となります。

特徴は従来の指導法にあるように、体の動かし方を教えるのではなく、
『原理』を教えるからとあります。
そして、本書では以下の5つの『原理』を紹介しています。
原理1 無意識動作:検知できないように力を加えて相手を崩す。
原理2 合気接触法:合気接触状態を創りだし幻覚させて相手を崩す。
原理3 目標設定法:接触部分から離れた目標に力を加えて相手を崩す。
原理4 平衡微調整法:腕や手を動かさず気の力で相手を崩す。
原理5 波動力法:相手の想定外の波動力を利用して相手を崩す。

私は合気を3つのコツ『姿勢』『触覚』『脱力』でできるようになると思っています。
そのあたりを対比して読ませていただきました。

できる合気術の内容

原理1 無意識動作:検知できないように力を加えて相手を崩す。

合気上げを例に解説しています。
捕まれた手首を意識しない。別の場所を動かすようにする。
他にも色んな方が言われているコツですね。
あまり目新しいものではありません。

別のところから動かす。
この方法にはいろいろあり、この本で紹介されている方法でできる人もいるかもしれません。

原理2 合気接触法:合気接触状態を創りだし幻覚させて相手を崩す。

相手に触れるかどうかデリケートに接触し相手に自分の腕が相手の体の一部だと錯覚させる。とあり、分かるような分からないような説明です。
これも、接触した状態の感覚は、多数の人が言われているので各自参考にしてください。

原理3 目標設定法:接触部分から離れた目標に力を加えて相手を崩す。

原理1とよく似ています。
こちらは相手の接触部位以外に意識を持っていくというもの。
手首をつかまれたら、相手の肩に利かす。

うーん。これは大東流の基本なのでは?

原理4 平衡微調整法:腕や手を動かさず気の力で相手を崩す。

相手に拳を当てて、その拳を動かさないで相手を倒す。

写真入りで解説されていますが、よく分かりません。

 

原理5 波動力法:相手の想定外の波動力を利用して相手を崩す。

波動と言われていますが、いわゆる『膝の抜き』や脱力による『重み』とか言われているものでしょうか。

まとめ

この著書の強みは、著者が気が付いて試した方法が記されている点。

なので、合気の謎を解き身に付けたい人と同じ立場の一歩先を行っている人になります。

その人がたコツを公開されているところ。
そこがいいところです。

お勧め度 6/10点